12のこけしとともに四季の移ろいを感じる。
小笠原 義雄工人は、昭和11年に遠刈田で生まれました。中学校を卒業後、郵便局に勤めましたが、配達の最中に犬に噛まれること4度に及び、長く続けることを断念したというエピソードも。17歳の時には緑川木工所へ入り、緑川玉次郎より木地を習得。25歳になると、こけし工人 朝倉英人のもとで職人として働きました。その後、宮城県の仙台市太白区袋原で独立し、現在までこけしの制作を行っています。
佐藤純子さんは、福島県霊山町(現伊達市)出身。宮城教育大学を卒業後、1年間のフリーター生活を経て、ジュンク堂書店仙台ロフト店に勤務。書店員時代から趣味で漫画を描き始め、2015年より本職のイラストレーターとして活動を開始されました。現在は雑誌、新聞、ウェブサイトなど多くの連載を持っておられます。心がほっこりするような、可愛らしく温かいイラストは見る人の心をギュッと掴んでいます。
今回はそんなお二人の魅力がいっぱいに詰まった「花こよみ」というこけしをご紹介します。
「花こよみ」は東北、仙台の一年を象徴する季節の草花をモチーフに絵付けをした、12種類の愛らしい創作12ヶ月こけしです。季節のうつろいを花模様がうつくしく表現しています。
12種類の草花の中でもとりわけ目を引くのが、12月の「ポインセチア」です。こけしの絵柄としては珍しいですが、不思議とこけしの素朴な風合いともマッチしています。
創作こけし「花こよみ」は、佐藤純子さんのデザインをもとに小笠原工人が一体一体丁寧に絵付けをしています。お顔は遠刈田系伝統こけしの特徴である、シングルラインの目と丸い鼻が可愛らしいお顔です。12cmとコンパクトな大きさなので場所を取らず、机の上やテレビの前などにちょこんと置くのも良いと思います。
「花こよみ」は12種類の花の絵柄の中から、好きな絵柄を一つづつ選んでご購入頂けます。こけし好きの方へ、誕生月のこけしをお贈りしても喜ばれそうです。